クリスマスの装飾を始めるタイミングは大きく分けて3つあります。
また、片付けるタイミングは国や宗教によって異なる点に注意しなければなりません。
本記事ではクリスマスの装飾をいつから始めるのか解説しています。
クリスマスツリーに使用されるオーナメントやクリスマスリース、イルミネーションなどに込められた意味についても解説しているため、ぜひお役立てください。
クリスマス装飾はいつから?主なタイミング3種類

クリスマスの装飾が行われるタイミングはさまざまです。
以下では主なタイミングについて解説しています。
クリスマスイルミネーションをいつから行うか、検討する際の参考にしましょう。
【伝統を重んじるなら】キリスト降誕を待つ「アドベント」から
クリスマスの装飾を始めるタイミングの一つがアドベントです。
アドベントとは、キリスト教における「待降節」、つまりキリストの誕生を待ち望む期間を指します。
クリスマスのルーツはキリスト教にあることを考えると、伝統を大切にしたい方にとってはキリスト教に則ってアドベントに装飾を行うのがおすすめです。
アドベントは、クリスマスの4週間前の日曜日から始まります。
アドベントに合わせてクリスマス装飾を始めれば、アドベントカレンダーを用意して毎日一つずつ窓を開けていくといった楽しみ方もできます。
【日本で一般的】街が色づく「11月下旬〜12月上旬」から
日本では、一般的に11月下旬から12月上旬にかけてクリスマスの装飾が始まります。
11月下旬という時期に特別な決まりはありませんが、クリスマスが近づくにつれて街中が鮮やかに装飾されていく様子から、季節の移り変わりを感じる人も多いでしょう。
いつから飾り付けをするか迷った場合は、この時期を目安にしましょう。
【長く楽しみたい派】イベント気分を盛り上げる「ハロウィン後すぐ」から
ハロウィンが終わった直後に、クリスマス装飾を始めるケースもあります。
ハロウィン直後であればクリスマスまでの約2カ月間装飾を楽しめるため、長期間クリスマスの雰囲気を楽しみたい方に適したタイミングです。
飾っておく期間が長い分、途中でオーナメントを入れ替えるといった楽しみ方もできます。
クリスマス装飾のタイミングには深い意味があった!世界の文化と背景

実は、クリスマスの装飾のタイミングには意味があります。
以下では具体的にどのような意味があるのか、海外の文化的背景を交えながら解説します。
アメリカでは感謝祭(サンクスギビング)が一つの区切り
アメリカでは、毎年11月の第4木曜日に行われる感謝祭(サンクスギビング)が一つの区切りとされており、その後からクリスマスの装飾が始まります。
具体的には、サンクスギビングが終わった翌日である「ブラックフライデー」を過ぎると、一気にクリスマスムードが高まります。
アメリカでは、夏休み明けからハロウィンやサンクスギビングといったホリデーに向けた準備が始まり、その後クリスマスシーズンに入るという一連の流れが特徴です。
豆知識:早く飾ると幸福度が上がる?心理的な効果とは
11月下旬から12月上旬にかけてクリスマスの装飾が始まる日本からすると、アメリカのように早くから装飾を始めるケースには驚きもありますが、早く飾ることで心理的な効果があるとされています。
具体的には、クリスマスの装飾を早く始めることで幸福度が高くなると考えられています。
これは、クリスマスの装飾が幼い頃のワクワクした気持ちを呼び起こす効果があるためです。
また、装飾の光や輝き、香りが人々の気持ちを明るくしてくれることも、心理的な効果の一つといえるでしょう。
日本のクリスマスはいつから?店舗やテーマパークの動向をチェック

次は、日本のクリスマスにおける装飾の動向について解説します。
具体的にいつ頃からクリスマスムードが本格化するのか、そもそも日本のクリスマスの装飾はいつから始まったのか、といった点を参照してみましょう。
ショッピングモールや雑貨店は11月上旬から本格化
日本の場合、一般的には11月下旬から12月上旬にかけてクリスマスの装飾が行われると解説しましたが、店舗や施設によってはさらに早いタイミングで飾り付けを行うケースもあります。
例えば、デパートや百貨店、インテリアショップなどはハロウィンが終わるとすぐにクリスマスモードに入ります。
また、毎年クリスマス限定メニューやアイテムを販売してるような店舗では、11月上旬から中旬にかけてクリスマス装飾を始めることも珍しくありません。
一般家庭と比べて、企業はやや早い時期からクリスマスの装飾を始めているのが特徴です。
日本のクリスマスイルミネーションはいつから始まった?
日本のクリスマスイルミネーションは、1980年代から90年代にかけて広まっていったとされています。
もともとクリスマスイルミネーションは一般的ではありませんでしたが、アメリカ文化の影響もあり、都市部の商業施設やイベントなどでイルミネーションが行われるようになったことがきっかけです。
そこからさまざまな企業や一般家庭にも広がっていき、現在のようにイルミネーションがクリスマスの風物詩というイメージを抱かれるまでになりました。
何をいつから飾る?定番デコレーションの飾り始め目安と意味

クリスマスの装飾で使用されるさまざまなオーナメントやデコレーションには、それぞれに意味が込められています。
以下では、それらの意味について具体的に解説します。
クリスマスツリーに込められた意味と飾り付けのヒント
クリスマスツリーに飾りつけるオーナメントには、それぞれ以下のような意味や由来があります。
オーナメントの種類 | 込められた意味・由来 |
---|---|
トップスター | ・キリストの誕生を知らせた「ベツレヘムの星」を表す ・希望と導きの象徴 |
ベル | ・キリストの誕生を知らせる「喜びの鐘」を表す ・魔除けの意味合いもある |
オーナメントボール | ・アダムとイブが食べた知恵の樹の実に由来している ・幸福や豊かな実りを願うもの |
靴下 | ・聖ニコラウス(サンタクロース)が貧しい家庭の煙突から金貨を投げ入れて、暖炉のそばの靴下に入ったとされる伝説に由来している |
杖(キャンディケイン) | ・羊飼いが使う杖の形をしている ・逆さにすると「Jesus」の「J」になるとされる説もある |
天使 | ・キリストの誕生をマリアに告げた大天使ガブリエルを表す |
このように、何気なく飾っているオーナメントにもそれぞれ意味が込められているため、飾る際はそのような点も意識してみましょう。
玄関を彩るクリスマスリース:「永遠」と「歓迎」のしるし
ツリーと並んで各家庭や企業のエントランスなどに飾るクリスマスリースは、永遠と歓迎を意味するものです。
これはリースが円形であり、円には始まりも終わりもないことに由来しています。
また、リースにつけられているリボンには永遠の絆で結ばれるようにといった願いが込められています。
イルミネーション:夜を彩る「世を照らす光」
日本でも一般的なものとなったイルミネーションは、世を照らす光を意味します。
イルミネーションが輝き、夜を彩ることで世の中を照らし、喜びや祝福を表現しています。
そもそもクリスマスイルミネーションは19世紀のドイツが発祥です。
当時はキリストの誕生を祝うために蝋燭を使って飾り付けを行っており、それが電化製品の登場とともにランプを使って表現されるようになり、現在のような華やかな電飾による飾り付けへと発展しました。
イルミネーションの光はただ美しいだけでなく、暗闇を照らす希望の光としての意味合いも込められています。
クリスマスが終わったら飾りはいつまで?片付けのタイミング

クリスマス装飾のシーズン終了後は、片付けを行わなければなりません。
以下では、具体的にいつまでに片付けをするのか解説します。
世界のスタンダードは1月6日の「公現祭(エピファニー)」まで
世界的には、クリスマスの装飾は年が明けた1月6日まで飾っておき、その後に片付けるのが一般的です。
なぜ1月6日なのかというと、キリスト教では12月25日から1月5日までの期間を「降誕節」と呼び、この期間中はクリスマスのお祝いが続くためです。
そのため、12月25日を過ぎても1月6日まではクリスマスの装飾をそのままにしておきます。
一方、日本ではお正月を祝うため、クリスマスが終わるとすぐにお正月の準備に入りますが、キリスト教徒が多い欧米ではお正月を盛大に祝う習慣があまりないため、お正月用の飾りを準備することはほとんどありません。
日本ではお正月準備のため「12月26日」が一般的
先述の通り日本では、クリスマスが終わるとお正月を迎える準備をするため、12月26日にはクリスマスのイルミネーションやツリーなどを片付けるのが一般的です。
クリスマスが終わると一気に年末ムードに切り替わるという人も多いかもしれませんが、それはクリスマス直後にツリーなどをすぐに片付け、しめ縄や門松などのお正月飾りを準備するためです。
欧米ではクリスマスの雰囲気が年明け以降も続くことを考えると、これは日本ならではのタイミングや習慣だといえるでしょう。
まとめ:11月頃を目処にクリスマス装飾の準備を始めよう

本記事では、クリスマスの装飾がいつから行われるのか、いつまでに片付けるのかといった点について解説しました。
日本では一般的にクリスマスの装飾は11月下旬から12月上旬にかけて行われますが、中にはハロウィン直後や、アメリカのようにサンクスギビング直後に行うケースもあります。
また、商業施設やデパート、飲食店などは11月上旬ごろからクリスマスモードに入るケースもあります。
クリスマスのイルミネーションの設置を検討している企業は、このタイミングを踏まえたうえで準備を進めるのがおすすめです。
株式会社メディックでは、お客さまのニーズや目的に合わせたイルミネーションのご提案や制作を承っております。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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