「イベントにフォトブースを設置して集客につなげたい」「SNS映えするフォトブースを作りたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
フォトブースはイベントを盛り上げる有効なアイテムとして注目を集めています。
しかし、フォトブースを初めて作成する場合は作り方がわからず、予算を超えることも少なくありません。
本記事では、SNS映えするフォトブースの作り方と設置のポイントを解説します。
また、100円ショップの素材を活用した低予算のアイデアから、本格的なフォトブース制作を専門業者に依頼するメリットも紹介します。
予算やリソースに合わせて、ぜひご活用ください。
フォトブースとは

フォトブースとは、写真撮影専用に設けられた空間や背景のことで、主に商業施設イベントや結婚式、パーティーなどで設置されています。
来場者が自由に写真を撮り、特別な思い出を残せるように、テーマに合わせた装飾や小道具が用意されているなど、さまざまな演出や工夫が施されています。
また、単に写真を撮るだけでなく、場の雰囲気を盛り上げ、参加者同士のコミュニケーションを促せる点もフォトブースの魅力です。
近年はSNS映えを狙ったデザインが主流となり、イベントの認知度向上やブランディングにも役立っています。
フォトブースを導入するメリットと効果

以下では、フォトブースを設置するメリットと効果を解説します。
季節感を演出し購買意欲を促進する
商業施設や店舗にとってのフォトブースは、季節ごとのイベントやセールスプロモーションと連動させると、購買意欲を掻き立てる販促ツールとなり得ます。
ハロウィンやクリスマス、バレンタインなどのテーマで設置されたフォトブースは、買い物客を長く滞在させる効果が期待でき、季節限定の演出が顧客の購買意欲を刺激します。
集客・回遊性アップにつながる
魅力的で独創的なフォトブース自体が訪問目的となりやすく、集客効果が期待できます。
特にSNSで話題になるフォトブースは、多くの来場者を呼び寄せる傾向にあります。
また、施設内の複数カ所にフォトブースを設置すると、来場者の回遊性を高めることも可能です。
例えば、スタンプラリー形式で各フォトブースを巡ってもらう企画を実施すれば、来場者は楽しみながら施設内を散策し、これまで気づかなかった店舗やサービスを発見してもらえます。
SNSシェアによる認知度向上が期待できる
クオリティの高いフォトブースは、来場者に「誰かに見せたい」「シェアしたい」と感じさせ、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSに投稿してもらえる可能性が高まります。
Instagramで指定のハッシュタグを付けて投稿されると、同じ興味を持つユーザーにリーチできます。
また、Xではリアルタイムで拡散されやすいことが特徴です。
一般ユーザーによるSNS投稿は、企業の公式アカウントからの情報発信よりも信頼されやすいため、低コストで高い宣伝効果が期待できます。
【目的別】フォトブースのタイプ6選

フォトブースには、主に以下の6つの種類があります。
それぞれの特徴を理解し、目的や予算に応じて最適なフォトブースを選択してください。
| タイプ | 特徴 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| パネルタイプ | -一枚の板にデザインを印刷したタイプ -設置が容易 -企業ロゴやメッセージを入れやすい | 企業イベント、記者会見、展示会 |
| 立体造形タイプ | -オブジェやキャラクターなどの立体的な造形物で構成 -インパクト大 | テーマパーク、商業施設の季節イベント |
| 顔はめパネル | -パネルに顔を出す穴が開いているタイプ | 観光地、子ども向けイベント |
| トリック3Dアート | -目の錯覚を利用し平面を立体的に見せる絵画 -ユニークな写真が撮れる | 美術館、商業施設、アミューズメント施設 |
| フォトプロップス | -吹き出しやメガネ、帽子などの撮影用小道具 -撮影者がアイテムを選べて手軽に楽しめる | 結婚式、誕生日会、パーティー全般 |
| ぬい撮り・アクスタ撮り用 | -ぬいぐるみやアクリルスタンドを主役に撮るミニチュアブース | キャラクターコラボカフェ、ファンイベント |
例えば、パネルタイプの背景にフォトプロップスを用意したり、立体造形とトリック3Dアートを組み合わせたりするなど、アイデア次第で活用方法は多岐にわたります。
フォトブースの作り方と流れ

以下では、フォトブースを制作する際の企画から設置までの流れを解説します。
Step 1:目的とテーマを決める
まず、何のために、どのような雰囲気のフォトブースを作りたいのか、目的とテーマを明確にしましょう。
商業施設の販促イベントであれば、集客力向上や地域活性化、顧客体験の向上などが挙げられます。
その際にターゲットとテーマを決めると、デザインの方向性が定まり、統一感のある空間演出につながります。
Step 2:飾る場所と背景、高さを決める
次に、フォトブースを設置する場所を決めます。
人が集まりやすく、写真撮影に十分なスペースがある場所を選びましょう。
自然光が入る窓の近くや、壁を背景にできる場所が適しています。
背景を作る方法には、主に以下の3種類があります。
- 壁を直接飾る
- シワになりにくい布を貼る
- 背景スタンドを使う
写真を撮る人が立った場合と座った場合の両方を想定し、メインの装飾が顔の高さに来るよう配置することが重要です。
Step 3:予算に合わせ材料と道具をそろえる
テーマとデザインが決まったら、必要な材料と道具を揃えます。
材料や道具は100円ショップやホームセンター、手芸店などで手軽に入手可能です。
| カテゴリ | 材料・道具の例 |
|---|---|
| 基本の土台 | ・カラーボード、プラスチック段ボール ・背景スタンド ・模造紙、ラッピングペーパー、布 |
| 飾り付け | ・風船 ・ガーランド ・造花、グリーン、リボン ・LEDライト |
| 小道具 | ・フォトプロップス ・帽子、サングラス ・ぬいぐるみ、クッション |
| 工作道具 | ・はさみ、カッター、カッターマット ・両面テープ、マスキングテープ、養生テープ、セロハンテープ ・グルーガン、木工用ボンド |
Step 4:壁に背景となる紙や布を貼る
場所と材料が決まったら、フォトブースの土台となる背景を貼りましょう。
- 壁の上部にマスキングテープを横に貼り、その上から強力な両面テープを貼る
- 両面テープの上に、布や模造紙の上部を貼り付ける
- 布や紙の裾が床につくように、長めに垂らす(写真映えを良くするため)
壁を傷つけずに装飾するには、養生テープやマスキングテープが適しています。
シワが気になる場合は、低温でアイロンをかけるか、霧吹きで水を軽く吹きかけておくと自然に伸ばせます。
Step 5:撮影用のセットを作る
背景が完成したら、テーマに沿って飾り付けをしましょう。
- メインの装飾:ガーランドや大きなバルーンなど、主役となる飾りを最初に配置する
- 周りの装飾:小さな風船やペーパーファン、造花などで周りを埋めていく
- 小物の配置:椅子や小さなテーブル、クッションなどを置く(撮影者がポーズを取りやすくするため)
バランスを見ながら、写真に奥行きが出るよう立体感を意識することが重要です。
すべての配置が終わったら、少し離れた場所から全体のバランスを確認し、必要に応じて微調整を行って完成です。
もし企画やデザインが決まらない、制作にリソースを避けないといった場合は、プロに依頼することも一つの手です。
株式会社メディックは、先ほど紹介したフォトブースすべてのタイプに対応しております。
フォトブースの企画からデザイン、施工まで一貫してサポートが可能ですので、お気軽にご相談ください。
フォトブースを設置する際のポイント

続いて、フォトブースを設置する際のポイントを解説します。
撮影しやすい空間や自然光を考慮する
フォトブースの設置場所を選ぶ際には、撮影しやすい空間や自然光を考慮する必要があります。
まず、撮影者が立ったり座ったり、ポーズを取ったりできるスペースを確保し、撮影者と被写体の間に適切な距離が取れることを確認しましょう。
また、日中はなるべく自然光が入る明るい場所を選び、夜間や暗い場所では、照明器具で顔が暗くならないよう調整が必要です。
光が強すぎても、影ができて写真写りが悪くなってしまうため注意しましょう。
奥行きを感じさせる設計にする
写真に立体感を出すためには、以下のような奥行きを意識したレイアウトが効果的です。
- 背景パネルの前に椅子やテーブルを置き(中景)、さらにその手前に床に置くタイプの装飾(前景)を配置する
- 布、風船、植物など、質感の違うアイテムを組み合わせる
- ペーパーファンやハニカムボール、サイズの違うバルーンを重ねるなど立体的な装飾品を使う
奥行きを出すことで、写真が単調にならず、よりプロフェッショナルな印象に仕上がります。
入りたくなる導線と誘導サインを工夫する
フォトブースに思わず入りたくなる導線を意識し、イベント会場の入口や受付の近くなど、人目につきやすい場所に設置しましょう。
また、フォトブースの場所を示す案内板や「撮影ポイントはココ」といった目印を設置するのも効果的です。
足元に立ち位置を示す目印を付けたり、おすすめのハッシュタグを記載したボードを用意したりするのも、撮影を促す工夫の一つです。
安全性(転倒防止・通路確保)へ配慮する
子どもや多くの人が集まるイベントでは、以下の安全対策が不可欠です。
- 転倒防止:背景スタンドやパネル、背の高い装飾品は、倒れないように重りを置くか、壁に固定する
- 通路の確保:人の流れを妨げない場所に設置し、非常口や通路を塞がない
- 素材の安全性:幼児が触れる可能性がある場合は、割れやすいものや角が尖ったものは避け、安全な素材を選ぶ
SNSで拡散されるフォトブースを作る3つのコツ

以下では、訪問者の目を引き、SNSで拡散されやすいフォトブースを作るコツを3つ紹介します。
統一感あるカラーコーディネートを意識する
色は写真全体の印象を大きく左右するため、統一感あるカラーコーディネートを意識しましょう。
テーマに合わせてベースとなる色を決め、さらにアクセントカラーを加えるとおしゃれに仕上がります。
例えば、白を基調にゴールドをアクセントとして使うと、上品で華やかな雰囲気になり、パステルカラーでまとめれば、優しく可愛らしい印象を与えます。
また、統一感を出すならテーマカラーは2〜3色に絞るのがポイントです。
撮影ガイドやおすすめポーズを掲示する
フォトブースの前に立つ参加者が、どのようなポーズを取ればよいか迷わないよう、ポーズ例を掲示しましょう。
「ここでジャンプ」「ハートを作って」などのポーズを示すイラストや写真を掲示するだけで、参加者は楽しみながら撮影に参加できます。
また、さまざまなフォトプロップス(吹き出しやメガネなどの小道具)の用意もおすすめです。
小道具を持つだけで自然とポーズができ、写真にバリエーションが生まれます。
投稿を促す仕掛けを準備する
撮影した写真をSNSに投稿してもらうためには、フォトブースに以下のような仕掛けが必要です。
- オリジナルハッシュタグの作成
- シェア特典の提供
- QRコードの活用
イベント固有のタグ(#イベント名_2025、#主催者名_夏祭りなど)を作ると、関連する投稿をまとめてチェックでき、拡散効果を把握できます。
併せて「#(指定ハッシュタグ)をつけて投稿してくれた方には、プレゼントを進呈」といったキャンペーンを実施すると、投稿のモチベーションが大きく向上するため有効です。
フォトブースには、イベントの公式サイトやSNSアカウントに飛ぶQRコードを設置しておきましょう。
その場で簡単にフォローやチェックインができるため、拡散の手間を省き、エンゲージメントを高められます。
SNS映えするフォトブースなら株式会社メディックにおまかせ

フォトブースは社内での制作も可能ですが、大規模なイベントやクオリティを重視する場合は、プロの業者に依頼するのも一つの選択肢です。特に商業施設イベントや展示会、企業イベントなどの大切な場面では、企画段階からプロに任せることで以下のメリットがあります。
- 設置や演出のクオリティが向上する
- パネルや背景資材の既製品も活用できる
- 企画から撤去まで一括で任せられるため、主催者は他の準備に集中できる
フォトブースの企画からデザイン、施工、撤去まで一気通貫で依頼できれば、担当者間の連絡や調整の負担も軽減されます。
株式会社メディックでは、フォトブース制作の全工程に一気通貫で対応しておりますので、初めて制作する方もお気軽にご相談ください。
まとめ:SNS映えするフォトブースで集客につなげよう

フォトブースは参加者に忘れられない思い出を提供できるだけでなく、SNSによる共有を促せる販促ツールでもあります。
撮影と拡散を促すフォトブースを作るポイントは、色調の統一感と奥行き感、思わず撮りたくなる仕掛けの3つです。
100円ショップのアイテムなどでもクオリティの高いフォトブースを作れます。
しかし、SNSでの拡散を狙いたい場合は、ノウハウ豊富なフォトブースの専門業者への依頼がおすすめです。
株式会社メディックは、イベントを盛り上げ、集客につなげるフォトブースの制作・施工を専門とするプロフェッショナルです。
企画からデザイン、設営、撤去までワンストップで対応します。
イベントのテーマやブランドイメージをフォトブースで忠実に再現したい方は、ぜひ株式会社メディックまでお問い合わせください。