SNSプロモーションの成功事例5選!BtoB担当者が押さえるべき施策と媒体選定のポイント

「BtoBビジネスにおいてSNSプロモーションは効果があるのか」と疑問に思う担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、現代のマーケティング戦略において、SNSの活用は不可欠な要素となっています
適切なプラットフォームを選定し、ターゲットに響く情報を発信することで、BtoB企業でも大きな成果を得ることが可能です。

本記事では、BtoB企業がSNSプロモーションを成功させるためのポイントを、具体的な成功事例とともに詳しく解説します。
認知度向上からリード獲得、さらにはリアルイベントとの連携施策まで、実践的な情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもSNSプロモーションとは?

SNSプロモーションとは、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して行う販売促進活動のことです。
単に製品やサービスの情報を発信するだけではなく、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを通じて関係性を構築します。

そして、ブランドの認知度向上やファンの育成、最終的な購買行動へとつなげることを目的とします。

SNSプロモーションと従来型の広告の違いは、以下のとおりです。

比較項目SNSプロモーション従来型の広告(テレビCM・新聞広告など)
情報伝達双方向(企業⇔ユーザー)一方向(企業⇒消費者)
拡散方法ユーザーによるシェア・口コミメディアのリーチ力に依存
ターゲティング詳細な属性・興味関心で設定可能年齢・性別など大まかな属性
効果測定リアルタイムで詳細なデータ取得が可能効果測定が難しい場合がある
コスト低コストから開始可能高額な費用が必要

このように、従来型の広告が企業からの一方的な情報発信になりがちなのに対し、SNSプロモーションはユーザー参加型である点が大きな特徴です。

SNSプロモーションを実施する4つのメリット

SNSプロモーションには、従来のマーケティング手法にはない多くのメリットがあります。
ここでは、特にBtoB企業が享受できる6つのメリットをご紹介します。

①低コストでも高い効果が得られる

SNSアカウントの開設や基本的な投稿は、原則として無料で行うことが可能です。
そのため、テレビCMや新聞広告といったマス広告に比べて、圧倒的に低いコストでプロモーションを開始できます

もちろん、広告配信やキャンペーン実施には費用がかかりますが、予算に応じて柔軟に調整できる点が魅力です。

②拡散力が高く認知度が向上する

SNSの大きな特徴は、その高い拡散力にあります。
ユーザーにとって有益で共感を呼ぶコンテンツは、「いいね」や「リポスト(リツイート)」といった機能を通じて瞬く間に拡散されます。

これにより、自社をまだ知らない潜在顧客層にも、効率的に情報を届けることが可能です。

③精密なターゲティングと効率的なリーチが期待できる

多くのSNSプラットフォームでは、高精度な広告ターゲティング機能が提供されています。
年齢や性別、地域といった基本的な属性に加え、BtoBでは特に重要な「業界」「役職」「企業規模」などでターゲットを絞り込めます。

そのため、無駄な広告費を抑え、見込みの高いユーザーへの集中的なアプローチが可能です。

④データ活用により戦略を最適化できる

SNSプロモーションは、効果測定がしやすい点も大きなメリットです。
投稿ごとのインプレッション数やエンゲージメント率、ウェブサイトへのクリック数など、詳細なデータをリアルタイムで分析できます

効果測定に用いる主要なKPIは、以下のとおりです。

主要なKPI概要BtoBでの活用視点
インプレッション数投稿がユーザーの画面に表示された回数ブランドや製品の認知度を測る指標
エンゲージメント率投稿に反応したユーザーの割合コンテンツがターゲットに響いているかを測る指標
クリック率(CTR)投稿内のリンクがクリックされた割合ウェブサイトや資料請求ページへの誘導効果を測る指標
コンバージョン数(CV)資料請求や問い合わせなど、目標達成の数プロモーションの最終的な成果を測る最重要指標

BtoB向けSNSプロモーションの成功事例5選

ここでは、BtoB企業がSNSプロモーションを活用して成功を収めた5つの事例を紹介します。
各社がどのようにSNSを活用し、ビジネス成果につなげたのかを見ていきましょう。

①HubSpot「Advance B2B」

マーケティングツールを提供するHubSpotは、ブログやeBookなどの有益なコンテンツをSNSで発信しています。
単なる製品宣伝ではなく、マーケティング担当者が抱える課題を解決する情報を提供することで、信頼を獲得しています。

この戦略により、リード数が267%増加し、ウェブトラフィックが226%増加する目覚ましい成果を達成しました
さらに、顧客の90%が継続契約を結ぶなど、高いリテンション率を実現しています。
SNSでのコンテンツ拡散が総合的なインバウンド増加に寄与し、コンテンツを通じて自然な形でリード(見込み客)を獲得し、育成する仕組みを構築しています。

参照元:Hubspot

②Slack「“So Yeah, We Tried Slack…”キャンペーン」

ビジネスチャットツールを提供するSlackは、実際にツールを導入した企業の成功事例を動画コンテンツとして制作しました。
この動画をYouTubeやXで配信し、ユーザーのリアルな声を通じて製品の価値を伝えています。

キャンペーンの成果として、YouTube動画が約50万回再生を突破し、長年にわたって長期的なリーチを獲得しました
ソーシャル上でも高い視聴数とエンゲージメントを記録し、ブランド認知向上に大きく貢献しています。
視聴者は自社でSlackを導入した際の具体的なメリットをイメージしやすくなり、導入の促進につながりました。

参照元:ARTISAN

③Salesforce「LinkedIn Live活用」

顧客管理システム(CRM)の大手企業であるSalesforceは、ビジネスSNSであるLinkedInのライブ配信機能を積極的に活用しています。
業界の専門家やインフルエンサーを招き、最新のビジネストレンドに関する対談やセミナーを配信しました。

この取り組みにより、LinkedIn Liveでシリーズ動画合計60万人以上のオーガニック視聴者を獲得しました
視聴者エンゲージメント率は約3%と、BtoBコンテンツとしては高水準を記録しています。
第1話の視聴数は約83,000回に達し、広告費なしでも高い視聴数と反応率を実現しました。
専門性の高い情報を求めるビジネスパーソンとのエンゲージメントを深め、業界のリーダーとしての地位を確立しています。

参照元:Linkedin

④IBM「“Every Second Counts”キャンペーン」

IBMは、自社の高度なテクノロジーがサイバーセキュリティにどのように貢献するかを、ストーリー仕立ての動画で表現しました。
緊迫感のあるドラマのようなコンテンツは、専門外の視聴者にも技術の重要性を直感的に理解させます。

キャンペーンの成果として、LinkedInで約682,000インプレッション、約238,000件のエンゲージメントを獲得しました
Facebook Paid Videoでは478万インプレッション、50万件のエンゲージメントを記録し、ウェブサイト誘導後の約17%エンゲージメント率を達成しています。
SNS広告とオーガニック投稿を組み合わせることで、大規模なリーチと高いエンゲージメントを実現し、企業のブランディングと複雑なソリューションへの理解を促進する上で大きな成功を収めました。

参照元:JAS AGENCY

⑤AGC(AGC Biologics)「デジタル施策×SNS連携」

バイオ医薬品の開発・製造受託を手がけるAGC Biologicsは、LinkedInを活用して専門性の高い情報を発信しています。
各事業の最新技術や業界動向に関する情報を、SNSとオウンドメディアで連携させて届けることで、専門家コミュニティ内での認知度を高めました。

この統合施策により、全体のWebトラフィックが60%増加し、月次リードは340%増加の大幅な成果を達成しました
さらに、上位10キーワードランキングが35%増加し、デジタル広告からの月間リード数は39件を記録しています。
ニッチな分野であっても、ターゲットに合わせた媒体とコンテンツを選ぶことで成功できることを示した事例です。

参照元:Samba Scientific

各SNSごとのプロモーションの特徴とBtoB企業が活用できる媒体

BtoB企業がSNSプロモーションを成功させるには、各プラットフォームの特性を理解し、自社の目的に合った媒体を選ぶことが重要です。
ここでは、主要なSNSの特徴とBtoBでの活用法を解説します。

LinkedIn

LinkedInは世界最大級のビジネス特化型SNSです。
ユーザーは自身の経歴やスキルを登録しており、役職や業種でのターゲティング精度が高いのが特徴です。

決裁者への直接的なアプローチや、専門性の高いコンテンツによるソートリーダーシップの確立、採用活動などに最適です。

X(旧Twitter)

Xはリアルタイム性と拡散力に優れたプラットフォームです。
最新ニュースの発表や展示会・セミナーの速報、顧客からの問い合わせへの迅速な対応などに活用できます。

ハッシュタグを活用することで、特定のテーマに関心を持つユーザーに情報を届けやすいのも利点です。

YouTube

YouTubeは、動画を用いて情報を深く伝えられるプラットフォームです。
製品のデモンストレーションや顧客の導入事例インタビュー、ウェビナーのアーカイブ配信などに向いています

複雑なサービスや無形のソリューションでも、動画ならわかりやすく価値を伝えられます。

Facebook

Facebookは実名登録制で、信頼性の高い情報発信が可能です。
詳細なターゲティングが可能な広告機能は、BtoBマーケティングにおいても強力なツールです。
また、特定のテーマに関するユーザーグループを作成し、見込み客とのコミュニティを形成するのにも適しています。

Instagram

Instagramはビジュアルによる訴求が得意なSNSです。
BtoBでは、オフィス風景や社員紹介を通じて企業文化や働く人の魅力を伝え、採用ブランディングに活用するケースが増えています。

また、製品のデザイン性が高い場合や、イベントの様子を伝える際にも効果的です。

TikTok

TikTokは若年層を中心に人気のショート動画プラットフォームです。
一見BtoBには不向きに思えますが、難しい専門知識をわかりやすく解説する動画や、企業の裏側を見せるコンテンツが人気を集めることもあります。

親しみやすい企業イメージを構築し、将来の顧客層や就職希望者へアプローチする手段として注目されています

BtoB企業がSNSプロモーションを成功させるためのポイント

最後に、BtoB企業がSNSプロモーションを成功させるために押さえるべき6つのポイントを解説します。
これらのポイントを意識して、戦略的にプロモーションを計画・実行しましょう。

①目的とターゲット(意思決定者)を明確にする

まず、「何のためにSNSプロモーションを行うのか」という目的を明確に設定します。

  • 認知度向上
  • リード獲得
  • ブランディング
  • 採用強化

目的が決まったら、その情報を「誰に届けたいのか」というターゲットのペルソナを具体的に設定しましょう。

BtoBの場合、実際に製品を使う担当者と購入を決定する決裁者が異なるケースが多いため、それぞれの立場に響く情報を考える必要があります

②売り込みより「課題解決」を優先する

BtoBの購買プロセスは、BtoCに比べて慎重で、論理的な判断が重視されます。
そのため、SNSで一方的に製品を売り込むだけでは、なかなか成果にはつながりません。

ターゲットが抱えているであろう業務上の課題を特定し、その解決に役立つ有益な情報を提供することを心がけましょう

③事例・実績を積極的に使う

BtoBの意思決定において、信頼性は重要な要素です。
「どのような企業が導入しているのか」「導入してどのような成果が出たのか」といった導入事例や実績は、信頼性を高める上で効果的なコンテンツです。

顧客の許可を得て、具体的な事例を積極的に発信しましょう

④継続できる運用体制を作る

SNSプロモーションは、短期的な施策で終わらせずに中長期的な視点で継続することが成功の鍵です。
そのためには、担当者一人に負担が集中しないよう、チームで運用できる体制を整えることが重要です。
SNSプロモーションには、以下のような対応が求められます。

  • 投稿計画の立案
  • コンテンツ制作
  • コメントへの返信
  • 効果分析

このような対応の役割を分担し、継続可能な仕組みを作りましょう。

⑤KPIを正しく設定する

「いいね」やフォロワー数も大切な指標ですが、それだけを追い求めてはいけません。
BtoBプロモーションの最終的なゴールは、事業への貢献です。
設定した目的に合わせて、以下のようなビジネス成果に直結するKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に効果を測定しましょう

  • ウェブサイトへの遷移数
  • 資料ダウンロード数
  • 問い合わせ件数
  • 商談化率 など

⑥SNSごとの役割を分けて、他施策(SEO・広告)と連携する

SNSは万能ではありません。
それぞれのSNSの役割を明確にし、SEO対策を施したオウンドメディアやWeb広告、メールマガジンなど、他のマーケティング施策と連携させることが重要です。

例えば、SNSで潜在層にアプローチしてオウンドメディアで深い情報を提供、メールマガジンで関係性を維持するといった、全体最適の視点で戦略を設計しましょう。

SNSで拡散を生むリアル施策|メディックのフォトスポット活用事例

SNSプロモーションは、オンラインでの発信だけではなく、オフラインの施策と連携させることで相乗効果を生み出せます
特に、展示会やセミナーといったリアルイベントは、見込み客と直接的な接点を持てる貴重な機会です。

このリアル施策とSNSを結びつける効果的な手法として、フォトスポットの活用が注目されています
例えば、イベント会場に企業のロゴや製品に関連したフォトスポットを設置すると、来場者が写真を撮り、ハッシュタグを付けてSNSに投稿したくなる仕掛けを作ることが可能です。
これにより、ユーザー生成コンテンツ(UGC)が自然に生まれ、イベントに参加できなかった潜在顧客にもアプローチできます。

株式会社メディックでは、企画から施工までワンストップでフォトスポット制作を手がけています。お気軽にご相談ください。

まとめ:自社の戦略にあったSNSメディアでプロモーションを展開しよう

本記事では、BtoB企業のSNSプロモーションのメリットや成功事例、そして成功のためのポイントを解説しました。

SNSプロモーションは、もはやBtoC企業だけのものではありません。
重要なのは、自社の目的とターゲットを明確にし、それに合ったプラットフォームを選定することです。

また、展示会やセミナーなどのリアルイベントとSNSを連携させたフォトスポット活用も効果的です。
株式会社メディックでは、1983年の創業以来、販売促進のプロフェッショナルとして、SNS拡散を促進するフォトスポット制作を企画から施工までワンストップで対応していますので、お気軽にご相談ください。