フォトスポットのデザインを行う際は、企画や目的、設置場所、設置するフォトスポットの種類などを明確にしておく必要があります。
一方で、初めてフォトスポットを設置する方の中には、どのような種類やデザインがあるのかわからず、悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事ではフォトスポットの概要や種類、目的、具体的なデザイン例などについて詳しく解説しています。
また、制作の流れやコツについても取り上げておりますので、ご参考いただければ幸いです。
フォトスポットをデザインするための基礎知識

フォトスポットとは、写真撮影をする場所のことです。
風景やデザインを活かして写真撮影を行う点が特徴で、主に観光地や商業施設などで利用されています。
例えば、観光地にあるモニュメントや建築物などは、特別な装飾や機材を設置しなくても写真撮影ができるため、フォトスポットの一例といえます。
フォトスポットの種類
フォトスポットと一言でいっても、その種類は設置場所に応じてさまざまなものがあります。
- イベント会場
- 商業施設
- 観光地
- 店舗
これらの場所にバックパネルや顔出しパネル、フラッシュプリントなどを設置することで、フォトスポットを作ることができます。
フォトスポットの目的
フォトスポットはさまざまなシーンで活用できるため、その目的も以下のように多種多様です。
- 観光地での記念撮影をしてもらう
- SNSによる拡散を狙って設置する
- 集客を目的として設置する
- 施設の世界観を伝える・強化する
観光地に設置すれば、思い出に残るような写真の撮影が可能となるため、観光客を惹きつけられます。
また、SNS映えするフォトスポットを設置することで、来訪者の動機付けにもなります。
その他にも、施設やイベントの世界観に沿ったフォトスポットを用意するのも一案です。
フォトスポットが注目される理由
近年フォトスポットが注目されているのは、単なる写真撮影の場としてだけでなく、SNS映えする場所や体験型のスポットが増えているためです。
これまでとは異なる写真撮影の楽しみ方ができる点も、注目される理由の一つです。
InstagramなどのSNSでの写真・動画の共有は当たり前となり、人によってはSNSで情報収集を行い、興味を持った場所を訪れるケースも珍しくありません。
そのため、写真映えするようなフォトスポットに注目が集まるようになりました。
また、フォトスポットには非日常的な世界観や雰囲気、体験を提供してくれるものもあります。
例えば、映画のセットをフォトスポットとして活用して映画の世界観を体験できるものや、光・音・映像を組み合わせて没入感を味わえるものなどです。
このように「撮影してみたい」と思わせる体験型フォトスポットの存在も、注目を集める要因の一つです。
フォトスポットの特徴

以下では、フォトスポットがどのような特徴を持っているのか解説します。
集客や話題作りの方法を検討している方や、フォトスポットに興味のある方は、集客や注目を集める手段として参考にしてください。
設置しやすい
フォトスポットの特徴の一つは、設置しやすいことです。
これは、フォトスポットの多くが既存の建物や景色を活用して設置できるためです。
機材や装飾を使う方法もありますが、シンプルなフォトスポットであれば、設置準備の手間を最小限に抑えられます。
写真映えするスポットであれば、そのままフォトスポットとして利用可能です。
コストを抑えやすい
前述の通り、機材や装飾がなくてもフォトスポットを設置できるため、コストを抑えやすい点も特徴です。
そのため、予算が限られている場合でも活用しやすい点は大きなメリットです。
【事例でわかる】思わず撮りたくなる!フォトスポットデザインアイデア5選

以下では、フォトスポットのアイデア事例を5つご紹介いたします。
どのような工夫がされているのか、これからフォトスポットを設置しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
アイデア1:イベント・季節感を演出するデザイン
イベント時や季節限定でフォトスポットを設置することで、その時期にしか撮影できない特別感のあるデザインを演出できます。
例えば、クリスマスやハロウィンなど期間限定のフォトスポットは注目を集めやすく、SNSで共有されやすい特徴があります。
また、桜が咲く季節に合わせて桜吹雪が舞っているデザインのフォトスポットを設置するといったことも可能です。
フォトスポットを設置したいが、どのようなデザインにすれば良いかわからない場合は、まず季節や開催中のイベントに合わせたデザインを検討してみましょう。
アイデア2:世界観に没入できる体験型デザイン
特定の世界観に没入できるような体験型のデザインもフォトスポットのアイデアの一つです。
例えば、映画の世界を再現したパネルを設置すれば、その世界観を楽しみながら写真撮影ができます。
また、光や音、映像などを組み合わせることで、よりインパクトを与えられるため、印象にも残りやすいといえます。
映画作品だけでなく、特定の世界観をイメージしたアートインスタレーションなどもおすすめです。
さらに近年では、スマートフォンをかざすことで風景にエフェクトを加えられるAR技術も活用できるため、さまざまな方法で多様な世界観を体験できます。
アイデア3:ブランドイメージを伝えるおしゃれなデザイン
企業がフォトスポットを設置する際は、自社ブランドや商品のイメージを効果的に伝えるデザインを心がけましょう。
例えば、ブランドのロゴやカラーを前面に出したブランドウォールを使ったフォトスポットにしたり、商品やサービスの世界観を表現するために商品のオブジェを設置したりする方法があります。
「ブランド名+イベント名」でハッシュタグを用意し、投稿キャンペーンを実施することで、情報拡散も期待できます。
アイデア4:錯覚を利用したトリック3Dアートデザイン
錯覚を利用したトリック3Dアートのデザインもフォトスポットに活用できるアイデアの一つです。
例えば、遠近法を活用して巨人と小人に見えるようにする、デザインを工夫して空中にいるように見えるなど、デザイン次第でさまざまな錯覚を演出できます。
トリック3Dアートのデザインは撮影する人にとっても魅力的で楽しいものであるため、集客にもつながりやすいといえます。
アイデア5:オブジェや装飾を活かしたインパクトのあるデザイン
視覚的なインパクトを与えるために、装飾やオブジェを活用するのも一つの方法です。
例えば、デザインをカラフルにしたり、巨大なオブジェを用意したりするだけでも、多くの人の注目を集めることができます。
インパクトがあることで興味を持っていただき、集客につながる可能性も十分にあります。
フォトスポットデザインの制作プロセス

以下では、フォトスポットデザインを制作する具体的なプロセスを解説します。
これからフォトスポットを設置しようとお考えの方は、一般的な手順を事前にご確認いただくことをおすすめします。
デザイン企画・要件定義
まずはデザインをどのようなものにするのかを考え、具体的な要件の定義を行います。
どのような目的でフォトスポットを設置するのか、ターゲットは誰か、どこに設置するのかといった点を明確にしましょう。
そのうえで、デザインのコンセプトを検討します。
デザイン設計・制作
デザインのコンセプトや要件が明確になったら、実際に設計・制作を行います。
グラフィックデザインを使ったフォトパネルにしたり、立体デザインのオブジェを設置したりと、さまざまな設計・制作が可能です。
また、屋外に設置する場合は使用する素材選びや耐久性も検討しておく必要があります。
設置・施工
フォトスポットが完成したら実際に設置します。
設置にあたってはパネルやオブジェなどが倒れたり外れたりしないように安全面への配慮が欠かせません。
そのため、必要に応じて設置作業を専門業者に依頼することもご検討ください。
フォトスポットデザインを依頼する際のポイント

フォトスポットデザインは自社で検討することもできますが、より質の高い成果物を目指すならば、プロの制作会社への依頼も選択肢の一つです。
制作会社に依頼する場合は、以下のような点を考慮し、自社に合った企業をお選びいただくことをおすすめします。
- 実績
- 専門性
- 提案力
過去にどのようなフォトパネルを制作した実績があるのか、具体的な内容をご確認ください。
また、企業によっては特定のジャンルに特化している場合もあるため、どのようなジャンルが得意なのかといった専門性も確認すべきポイントです。
その他にも、実際に相談した際に、担当者がどのような企画・デザインを提案するのかも確認しましょう。
契約を結ぶ際は見積もりの費用項目を詳細に確認し、不明な項目や作業範囲を明確にしておく必要があります。
不明点がある場合は、納得しご理解いただけるまで説明を受けることが重要です。
フォトスポットをデザインする際のコツ

以下では、フォトスポットをデザインする際のコツをご紹介いたします。
工夫次第でフォトスポットがより魅力的なものとなりますので、ご参考いただければ幸いです。
フラッシュプリントを活用する
フラッシュプリントとは、フラッシュ撮影をすることにより、新たなイラストが浮かび上がる特殊印刷の技術です。
フォトスポットに取り入れることで、ユニークで魅力的な写真を撮影できます。
一例として株式会社メディックでは、フラッシュで絵柄を変更できるフォトスポットを提供しています。
撮影する瞬間に写真に変化が生まれるため、撮る側も撮られる側もサプライズと楽しさを感じられる好例です。
このような要素を取り入れることで、訪れる人が能動的に関わり、何度でも撮影したくなるようなインタラクティブな体験の場へと進化します。
記憶に残る写真が生まれ、フォトスポット自体の魅力も一層高まるでしょう。
コスチュームや小道具を使う
コスチュームや小道具を用意しておくことも、フォトスポットをより魅力的にするために重要です。
フォトパネルやオブジェだけでは単調な写真になりがちですが、コスチュームや小道具を使うことで1枚ごとに個性が生まれ、より楽しく撮影することが可能です。
キャラクターの衣装やカツラ、メガネなど、フォトスポットのターゲットや世界観に合わせてご用意いただくことをおすすめします。
色合いを統一する
フォトスポットの色合いを統一することで、全体のまとまりを演出できます。
例えば、パステルカラーでまとめて落ち着いた雰囲気を演出したり、赤で統一して情熱的なフォトスポットにしたりする方法があります。
色合いはフォトスポットのテーマや目的によって最適なものが異なるため、まずは企画や目的を明確にしましょう。
光を活用する
フォトスポットにおいて、光の活用は写真の印象を大きく左右する重要な要素です。
屋外や明るい館内の設置が多いフォトスポットでは照明器具の設置が難しい場合もありますが、自然光や既存の環境光を最大限に活かすことで、写真に深みと表情を加えることができます。
例えば、時間帯によって異なる光の当たり方を考慮し、朝焼けや夕焼けの美しい時間帯を狙ったデザインは、それだけで特別な雰囲気を演出します。
また、窓からの光や天窓からの採光を計算に入れ、被写体に自然な陰影が生まれるような配置を心がけることも重要です。
これにより、同じフォトスポットでも、光の向きや強さによって普段とは違った雰囲気の写真に仕上がります。
さらに、影をデザインの一部として積極的に活用することで、アイデアはさらに広がります。
木々の影やオブジェの影を背景に投影させたり、透かし彫りのデザインを取り入れて壁に印象的な影を落としたりすることで、フォトスポットに奥行きとストーリーが生まれます。
まとめ:魅力的なフォトスポットで、記憶に残る体験と集客を実現しよう

フォトスポットといってもその種類はさまざまであり、設置場所も多種多様であるため、フォトスポットを設置する目的やターゲットに応じてデザインを検討する必要があります。
動きの要素や小道具、色彩、光などを取り入れることで、一味違ったデザインのフォトスポットに仕上げることができます。
プロの制作会社に依頼することで、自社では実現が難しい、より質の高いフォトスポットを制作することも可能です。
株式会社メディックでは、顔出しパネルやバックパネル、フォトプロップス、季節のフォトスポット、トリック3Dアートなどさまざまなフォトスポット制作に対応しています。
お客様のニーズを把握したうえで、最適なデザインをご提案いたしますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
担当営業より、随時ご返信いたします。
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