「SNS映えするホテルに改装したいけれど、具体的にどうすれば良いのだろう」
「そもそもSNS映えを意識すると、どのようなメリットがあるのだろうか」
上記のようなお悩みをお持ちのホテル関係者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SNS映えするホテルの特徴から期待できる効果、空間づくりのポイントまでを網羅的に解説します。
誰もが写真を撮りたくなる魅力的なホテルに変えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
SNS映えするホテルとは?

SNS映えするホテルとは、宿泊者が思わず写真や動画を撮影し、InstagramやTikTokなどのSNSで共有したくなるような魅力的なデザインや体験を提供するホテルです。
具体的には、インテリアやロケーション、景観などが洗練されており「ここでしか撮れない写真」を撮影できる空間が整っています。
単に宿泊するだけではなく、ホテルで過ごす時間そのものが特別な思い出となり、自然と「みんなに見せたい」と思える体験が重要です。
近年では、宿泊施設側も「宿泊客がSNSで共有したくなること」を前提にデザインやマーケティングを行っています。
視覚的な魅力だけではなく、撮影したくなる仕掛けや演出まで計算された空間づくりが進んでいます。
SNS映えするホテルに共通する特徴
多くのSNS映えするホテルにはいくつかの共通点があり、これらの特徴を理解できれば、魅力的なホテルづくりを実現できます。
SNS映えするホテルに共通する主な特徴は、以下のとおりです。
| 特徴 | 具体例 |
|---|---|
| 明確なコンセプト | アート・レトロ・韓国風・リゾート風など、テーマが一貫している |
| デザイン性の高い内外装 | おしゃれなインテリアや特徴的な建築デザイン、美しい庭園など |
| 絶景ロケーション | 夜景が見える高層階やオーシャンビュー、自然に囲まれた立地など |
| ユニークな体験価値 | 特別なアメニティや豪華なルームサービス、非日常的なアクティビティ |
| フォトジェニックな食事 | 見た目も美しいアフタヌーンティーや朝食、ご当地食材を使った料理 |
SNS映えするホテルでは、これらの要素を組み合わせることで、撮りたい・共有したいという気持ちを刺激します。
SNS映えするホテルがターゲットとすべき宿泊者
SNS映えを意識したホテルづくりでは、どのような宿泊者をターゲットにするかが重要です。
ターゲット層のニーズを深く理解できると、より心に響くサービスや空間を提供できます。
主なSNS映えするホテルのターゲット層は、以下のとおりです。
| ターゲット層 | 宿泊の主な目的 |
|---|---|
| Z世代・ミレニアル世代の女性 | ・女子会 ・誕生日会 ・記念日デート ・推し活 |
| カップル | ・記念日 ・プロポーズ ・特別なデート |
| ファミリー層 | ・子どもの誕生日 ・家族旅行の特別な思い出作り |
| インバウンド観光客 | ・日本ならではのユニークな文化体験 ・美しい風景 |
| インフルエンサー | フォロワーに紹介したくなるような新しい・魅力的なコンテンツ |
これらのターゲット層は、宿泊体験をSNSでの共有に積極的であり、情報の拡散力も高い傾向にあります。
SNS映えするホテルの実現で期待できる5つの効果

以下では、SNS映えするホテルの実現で期待できる5つの効果を解説します。
SNS映えを意識したホテル運営は、単に見た目がおしゃれになるだけではありません。
集客からブランディング、顧客満足度の向上にいたるまで、多岐にわたる具体的なメリットが期待できます。
①認知拡大・新規顧客獲得
宿泊者が投稿した魅力的な写真や動画は、強力な宣伝ツールです。
友人やフォロワーのタイムラインに写真や動画が表示されると、ホテルがリーチできなかった潜在顧客層にも自然な形で認知されます。
特に、宿泊客自身が投稿するコンテンツ(UGC:ユーザー生成コンテンツ)は、企業による広告とは異なり、第三者の口コミとして信頼性が高いです。
「友人が泊まって良かった場所」として紹介されると、従来の広告では届かなかった層にもリーチでき、低コストで認知を広げられます。
自然な口コミによる拡散は、広告費をかけずに新規顧客を獲得する絶好の機会といえます。
②ブランディング強化・差別化
競合が多数存在する宿泊市場で、SNS映えを軸にしたフォトジェニックな宿泊地というポジショニングを確立できれば、価格だけでなく、体験価値や世界観で選ばれるホテルになれます。
デザイン性の高い空間やサービスをSNS投稿で見せることで、「ここにしかない特別な宿泊体験」といった印象を与えられます。
結果として、価格競争に陥らずに独自の価値で選ばれるホテルとして市場での地位が確立できます。
③予約率・直販化の促進
Instagramのショッピング機能やプロフィール欄のリンクなどを活用すると、投稿を見たユーザーをスムーズに予約ページへ誘導できます。
これにより、OTA(Online Travel Agent)を経由しない直接予約の比率を高められます。
SNS投稿から公式サイトへの流入経路が確立されると、外部予約サイトへの手数料支払いを削減でき、利益率の向上につながります。
また、SNS上でのブランド認知が高まると、「公式サイトで予約したい」と考える宿泊者も増加します。
直販比率の向上は手数料コストの削減に直結し、収益性の改善が可能です。
④顧客体験・滞在価値の向上
SNS映えする空間や体験は、宿泊客に写真を撮って楽しむといった付加価値をもたらします。
宿泊客は滞在中のさまざまな場面で撮影を楽しみ、その体験が特別な思い出として心に残ります。
泊まる場所ではなく、体験する場所としてホテルそのものをエンターテインメント化すると、宿泊客の満足度を大きく向上させられます。
撮影スポットやフォトジェニックな朝食プレート、光の演出など、撮りたくなる瞬間を意図的に作ると、滞在時間全体が充実したものになります。
⑤リピーター育成・口コミ促進
満足度の高い宿泊体験は、お客様が再びホテルを訪れるきっかけになります。
SNSの投稿を通じて、ホテル側が宿泊者の投稿をリポストしたり、コメントでコミュニケーションを取ったりすると、宿泊者との関係性を深められます。
また、宿泊客が生成したコンテンツ(UGC)は、何よりも信頼性の高い口コミ情報です。
ホテル側がUGCを公式アカウントで紹介するなど、宿泊者とのコミュニケーションを深めると、ファンを増やし、継続的な口コミの連鎖を生み出せます。
こうした取り組みで一度宿泊した顧客が再訪し、さらに新たな顧客を連れてくる好循環が生まれます。
SNS映えを生み出す空間づくりの3つのポイント

宿泊客に「ここで写真を撮りたい」と思わせる空間には、戦略的なポイントがあります。
SNS映えを生み出すには、やみくもに装飾を施すのではなく、戦略的に空間をデザインすることが成功の鍵です。
以下では、SNS映えを生み出す空間づくりの3つのポイントを解説します。
①コンセプトを明確にする
まず、以下のようなホテルの中心となるテーマを決定します。
- ラグジュアリー
- ナチュラル
- 和モダン など
コンセプトに基づいてロビーや客室、レストラン、さらにはアメニティにいたるまで、すべてのデザインに一貫性を持たせることが重要です。
統一された世界観は宿泊客に強い印象を与え、非日常的な体験を演出します。
明確なコンセプトがあることで宿泊者の記憶に残りやすく、SNS投稿時にも「〇〇なホテル」として明確に伝わりやすくなります。
②ターゲット/投稿行動を意識する
ターゲットとする宿泊者層が、どのような場所で、どのようなポーズで写真を撮りたくなるかを具体的に想像することが大切です。
例えば、若年層の女性グループをターゲットにするなら、明るく柔らかな照明と華やかな装飾を施したロビーが効果的です。
ロビーに象徴的なオブジェを置いたり、客室の景色の良い窓際にソファを配置したりすると、自然と「ここで写真を撮りたい」と思わせる動線を作れます。
また、自然光が美しく入る場所や、夜景が綺麗に見えるスポットなどを意図的に作ることも有効な手法です。
宿泊者の行動を先回りして考えることで、撮影しやすい環境を自然に提供でき、結果としてSNS投稿を促進できます。
③統一感のあるデザインにする
空間を構成する各要素がバラバラでは、雑然とした印象を与えてしまい、写真映えしません。
統一感を生み出すためには以下の要素を慎重に選び、調和させることが不可欠です。
- 照明の色温度
- 明るさ
- 壁や床の素材感
- 家具のスタイル
- 全体のカラースキーム など
細部にまでこだわった統一感のあるデザインは、空間全体の質を高め、どこを切り取っても絵になるようなフォトジェニックな環境を生み出します。
色や素材、光の使い方が調和していることで、宿泊者が撮影した写真も自然と洗練された仕上がりになります。
SNS映えを意識したホテルにも合うフォトスポットの事例

SNS映えするホテルづくりは、空間全体を改装するだけではありません。
より手軽にSNS映えスポットを作り出す方法として、オリジナルのデザインパネルの設置やフォトスポットの設置があります。
以下では、SNS映えを意識したホテルで設置されているパネルの事例を紹介します。
顔ハメパネル

顔ハメパネルは、子どもから大人まで幅広い層に人気の定番アイテムです。
ホテルのオリジナルキャラクターや、その土地ならではの風景をデザインに盛り込むと、オリジナリティあふれる記念写真の撮影が可能です。
例えば、京都のホテルであれば歌舞伎の隈取をモチーフにしたデザイン、リゾートホテルであれば南国の風景やトロピカルなキャラクターを取り入れるなど、ホテルの個性を表現できます。
設置場所も、ロビーや廊下、屋外スペースなど宿泊客の動線上に配置すると、自然と撮影機会を増やせます。
宿泊客が楽しんでいる様子がSNSで拡散されると、ホテルの親しみやすいイメージ向上にもつながります。
特にファミリー層やグループ旅行者にとって、思い出作りの重要なアイテムです。
フラッシュパネル

フラッシュパネルは、一見すると普通のデザインパネルですが、スマートフォンのフラッシュをたいて撮影すると、特殊インクで印刷された絵柄やメッセージが写真上に浮かび上がる仕掛けです。
驚きの体験は、宿泊客に強いインパクトを与えて「この面白い写真をみんなにも見せたい」という共有欲をかき立てます。
通常の撮影では見えないデザインが現れる予想外の体験は、SNS上でも話題性が高く「このホテルでしか撮れない写真」として拡散されやすいです。
季節やイベントにあわせたデザインの変更で、リピーターにも新鮮な驚きを提供できます。
フラッシュパネルは、ほかにはないユニークなフォトスポットとして大きな話題性を生む可能性があります。
立体オブジェを使った映えるフォトスポット

立体オブジェを使ったフォトスポットは、平面のパネルだけでは表現できない奥行きや臨場感を演出できる人気のアイテムです。
フォトスポットの一部に立体物を取り入れることで、より豪華で華やかな空間を実現できます。
例えば、ハロウィンシーズンにはカボチャや魔女の帽子などの立体オブジェを配置することで、装飾に動きが生まれてボリューム感のあるフォトスポットが設置可能です。
施設のオリジナルキャラクターや、イベントのテーマに合わせたオブジェの制作も可能で、ホテルの個性を最大限に引き出せます。
撮影ブースのように前面にもパネルを配置することで、より没入感のある体験も提供可能です。
立体感のある撮影スポットは、SNS上でも特に注目を集めやすく「ここでしか撮れない特別な写真」として高い拡散効果が期待できます。
トリックアートのフォトスポット

トリックアートを活用したフォトスポットは「立体に見える絵画」や「見る角度によって印象が変わる作品」を使い、宿泊客に驚きと感動を与える仕掛けです。
撮影した写真が、まるで本当に絵の中に入り込んだかのような仕上がりとなります。
専門のアーティストが描いた高品質なトリックアートは、家族や友人と一緒に楽しめるため、幅広い世代の宿泊客に人気があります。
ハロウィンやクリスマスなど、季節やイベントに合わせて複数のデザインから選べ、施設ロゴを入れてオリジナル感も演出可能です。
トリックアートを活用したフォトスポットは、InstagramやTwitterなどSNSでの拡散力が高く「このホテルでしか体験できない面白い写真」として話題を集めやすい特徴があります。
SNS映えするホテルを目指すなら株式会社メディックにおまかせ
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SNS映えする装飾やフォトスポットを検討しているなら、ぜひ株式会社メディックにお任せください。
弊社は1983年の設立以来、40年以上にわたって商業施設の空間演出や販促プロモーションを手掛けてまいりました。
長年の経験で培ったノウハウと技術力を活かし、お客様のホテルに最適な賑わい空間をご提案します。
顔ハメパネルやフラッシュパネルはもちろん、懸垂幕やイルミネーション、シーズンごとの装飾まで企画・デザインから現場での施工・撤去までワンストップで対応可能です。
特に、SNS映えを意識したフォトスポットコーナーの企画・施工には多くの実績があり、ホテルのブランドイメージを損なうことなく宿泊客が撮りたくなる空間を実現します。
まとめ:SNS映えするホテルは顔ハメパネルやフォトスポットなどの導入で実現できる!

SNS映えするホテルづくりは、現代のホテル経営で極めて重要な戦略です。
魅力的な空間は、宿泊客によるSNS投稿を通じて自然に拡散され、広告費をかけずに認知度を高め、新たな顧客を呼び込みます。
さらに、フォトスポットの設置はブランドイメージの向上や顧客満足度の向上にもつながり、ホテルの持続的な成長を支える力となります。
空間全体のリニューアルが難しい場合でも、顔ハメパネルやフラッシュパネルなどのフォトスポットの設置で、手軽にSNS映えする空間を演出できます。
本記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひ貴ホテルならではの魅力を最大限に引き出す空間づくりに取り組んでみてください。
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