トリック3Dアート制作ガイド|制作会社選びから作り方まで徹底解説

「イベントの集客力を高めたい」「SNSで話題になるようなおもしろい仕掛けを作りたい」
イベントの企画担当者にとって、トリック3Dアートは集客施策の有力な選択肢です。

しかし、いざ制作しようとすると「どこに依頼すればよいのか」「自分たちでも作れるのか」など、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、イベントや商業施設向けの本格的なトリック3Dアート制作から、文化祭や店舗で使える簡単な自作方法まで、専門家の視点で網羅的に解説します。

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そもそもトリック3Dアートとは?人を惹きつける不思議な魅力

そもそもトリック3Dアートとは?人を惹きつける不思議な魅力

トリック3Dアートは、単なる絵画ではありません。
人の目の錯覚を利用し、平面を立体的に見せたり、見る角度によって絵が変化したりする、不思議で楽しいアートです。

最大の魅力は、来場者が作品の世界に入り込み、一体となって楽しめる参加型エンターテインメントである点です。

子どもから高齢者まで楽しめる参加型コンテンツ

トリック3Dアートの一つ目の魅力は、子どもから高齢者まで楽しめる参加型コンテンツである点です。

トリック3Dアートの基本は、人間の脳が持つ思い込み・錯覚を巧みに利用します。
遠近法や陰影法、歪ませて描くアナモルフォーシス(曲面の鏡で鑑賞するアート)などの技法を駆使して、立体感や奥行きを生み出しているのが特徴です。

項目トリック3Dアート一般的な絵画(だまし絵含む)
楽しみ方触れる、写真を撮る、ポーズをとる(参加型)主に鑑賞する(鑑賞型)
目的体験、エンターテイメント、写真撮影芸術鑑賞、メッセージの伝達
特徴特定の視点から見ると立体的に見える写実的な描写で本物と見間違えさせる
主な技法遠近法、陰影法、アナモルフォーシストロンプ・ルイユ(超写実表現)

錯覚を演出に利用すると、来場者は作品を見て感動するだけでなく、性別や年齢を問わずアートの一部となる特別な体験を得られます。

SNS映え・フォトスポットとしての話題性

トリック3Dアートの2つ目の魅力は、SNS映えするフォトスポットとしての話題性です。

「おもしろい写真が撮れた」と感じた来場者は、驚きや楽しさを誰かと共有したくなります。
InstagramやX(旧Twitter)に#トリック3Dアートといったハッシュタグ付きで投稿されれば、情報は瞬く間に拡散されるでしょう。

話題性が新たな来場者を呼び、さらに拡散される好循環が生まれれば、来場者が宣伝担当者の役割を果たしてくれ、低コストで高いPR効果が期待できます

商店街・観光地の回遊性アップに貢献

トリック3Dアートは商店街や観光地の回遊性アップに貢献し、地域活性化の起爆剤としても活用できます。

例えば、商店街のシャッターや空き店舗の壁、観光地の床や広場など、複数の場所に作品を点在させる方法です。
スタンプラリーのようにアートを巡る企画を実施すれば、来場者は自然と街を周遊したくなります。

人の流れが変われば、これまで知られていなかったお店や場所にもスポットが当たり、地域の魅力再発見にもつながります。

イベント・商業施設におすすめのトリック3Dアートタイプ

イベント・商業施設におすすめのトリック3Dアートタイプ

トリック3Dアートを制作する際は、設置場所や目的、予算に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
以下では、代表的な3つのタイプをご紹介します。

床タイプ

床タイプ

床に直接シートを貼る、または描くタイプのアートです。

  • メリット:迫力のある演出が可能。空間全体を使ったダイナミックな写真が撮れる。
  • デメリット:ある程度の広いスペースが必要。歩行による摩耗がある。
  • 主な用途:商業施設の広場、イベント会場、エントランスホール

巨大な滝・深い穴・飛び出してくるサメなどのデザインは、非日常的な空間を演出するのに最適です。
スペースが広いほど、来場者に強いインパクトを与えます。

壁タイプ

壁タイプ

壁面に設置するタイプのアートです。

  • メリット:省スペースで設置できる。通路などのデッドスペースを有効活用できる。
  • デメリット:奥行き感を出すにはある程度の距離が必要。
  • 主な用途:通路・廊下・店舗の壁面・展示会のブース壁

壁から動物が顔を出していたり、壁の向こうに別の世界が広がっていたりするデザインは、空間に奥行きと物語を演出します。
来場者の動線上に設置するとサプライズを演出し、移動時間さえも楽しみに変わります。

壁床タイプ

壁と床の両方に跨って設置するタイプのアートです。

  • メリット:絵の中に入り込んだような不思議な体験ができる。折りたたんで収納も可能。
  • デメリット:ある程度のスペースが必要。
  • 主な用途:繰り返し開催される定期的な催事など

壁タイプと床タイプの長所を活かせるだけでなく、収納して再利用できる点も魅力です。

トリック3Dアート制作の基本的な流れ

トリック3Dアート制作の基本的な流れ

プロにトリック3Dアート制作を依頼する場合、一般的に以下の流れで進みます。
初めて依頼する方でも、全体像を把握しておくことでスムーズに進行できます。

フェーズ主な内容依頼主が準備すること
1. 企画・ヒアリング(1〜2週間)目的・ターゲット・予算・設置場所・希望イメージの共有企画書
設置場所の写真や図面
参考イメージ
2. デザイン制作・提案(2〜4週間)ラフ案の作成・デザインの修正・最終デザインの決定デザイン案の確認
フィードバック
3. データ制作・出力(1〜2週間)印刷用のデータ作成・専用シートへの出力と印刷色校正の確認(必要な場合)
4. 設置・施工(1〜3日)現地でのシート貼り付け・または什器の組み立て設置場所の確保
現場の立ち会い

1.企画立案

最初にやるべきことは、トリック3Dアートの設置目的を明確にすることです。

「SNSでの拡散を狙いたい」「ファミリー層の集客を増やしたい」「会社のブランドをPRしたい」など、何のためにトリック3Dアートを制作するのかを具体的にし、デザインの指針とします。

2.デザイン制作

企画の目的に基づき、制作会社がデザイン案を作成します。

ラフ案の段階で、どのような錯覚効果を用いるか・どんなポーズで撮影すると面白くなるかなど、具体的な演出をすり合わせておくと完成イメージのズレを防ぎ、成功につながります。

3.出力・印刷

最終デザインが決定したら、専用のシートに出力します。
設置する場所や期間によって、適切な素材は以下のように異なります。

設置場所推奨素材特徴
屋内(床)ラミネート加工付き塩ビシート表面保護で傷や汚れに強い
屋外(床)路面専用シート(アスファルト対応など)耐候性・耐摩耗性に優れ、滑り止め加工がある
屋内(壁)再剥離可能な壁紙シート撤去時に壁を傷つけにくい
立体什器パネル軽量で加工しやすく、環境にも優しい

屋外の地面に貼る場合は、雨や紫外線に強く、滑りにくい加工が施された耐久性の高い素材が最適です。

4.設置・施工(床・壁・立体什器など現地に応じた施工)

出力されたシートを現地の床や壁に貼り付けます。

特に床面への施工は、気泡やシワが入らないよう、専門の技術が必要です。
安全かつ美しく仕上げるためにも、施工は経験豊富なプロに任せるのが安心です。

【法人向け】プロに依頼する!トリック3Dアート制作会社の選び方

【法人向け】プロに依頼するトリック3Dアート制作のポイント

本章では、イベントやプロモーションでの活用を検討している法人担当者様向けに、数ある制作会社の中から、自社の企画に最適な一社を見つけるためのチェックポイントをご紹介します。

チェック項目重要な理由確認方法
実績の豊富ささまざまな案件への対応経験は、提案力やトラブル対応力に直結する公式サイトの制作事例に、同業種や類似企画の実績があるか
企画・提案力漠然としたイメージを、集客につながる具体的なデザインに落とし込んでくれる問い合わせ時に、企画意図に対するプラスアルファの提案があるか
表現技術の高さアートのクオリティが、来場者の満足度やSNSでの見栄えを大きく左右する制作事例の立体感や質感がリアルか、細部まで作り込まれているか
安全性への配慮床面の滑り対策や、什器の強度など、安全管理が徹底されているかは必須条件使用素材の仕様や、施工方法について質問し、明確な回答があるか
サポート体制企画から設置、場合によっては撤去まで、一貫してサポートしてくれると安心問い合わせ時の対応の速さや丁寧さ、担当者との相性

株式会社メディックではトリック3Dアートの企画・デザインから設置・撤去まで、デザイナーや制作スタッフが直接ご要望をお伺いし、ワンストップで対応しております。
イメージ通りの集客につながるアートを制作したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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トリック3Dアート制作を成功させるポイント

トリック3Dアート制作を成功させるポイント

単にトリック3Dアートを設置するだけでは、期待した効果が得られるとは限りません。
来場者の心をつかみ、SNSでの拡散効果を高めるには、以下で紹介する4つの仕掛けが必要です。

地元らしさ・地域の特産物を活かしたデザインにする

観光地や地方のイベントでは、その土地ならではの要素をデザインに取り入れることが効果的です。

例えば、ご当地キャラクターが飛び出してきたり、特産品が巨大になって現れたりするアートは、そこでしか撮れない特別な一枚になります。
「〇〇(地名)に来た」と記念写真が拡散されれば、地域全体のPRにも大きく貢献します。

記念写真を撮りたくなる「ポーズ」や「導線」を工夫する

来場者が思わず記念写真を撮りたくなるような、ポーズや導線も意識しましょう。

例えば、床面に足跡マークを描いて最適な撮影ポジションを示したり、見本となる写真パネルを横に設置したりすると、来場者が「どうやって写真を撮ればいいのか」と迷わずに済み、誰でも手軽に特別な体験を写真にできます。

ポーズや撮り方のガイドがあるだけで、来場者の参加ハードルは一気に下がり、イベントの盛況につながります。

他のイベントと連動したストーリー性を持たせる

トリック3Dアート単体ではなく、他の企画と連動させることで、イベント全体の満足度を高めることも可能です。

例えば、謎解きラリーのヒントをアートの中に隠す・スタンプラリーのチェックポイントにするといった連動方法が挙げられます。
ストーリー性を持たせることで、来場者はより深くイベントの世界に没入できます。

地元メディアやSNSと連動させる

作品が完成したら地元メディアやSNSとも連動させ、情報をより広く発信する仕組みを作りましょう。
例えば、地元のテレビ局や新聞社にプレスリリースを送る、インフルエンサーを招待して拡散してもらうなどが挙げられます。

また、#〇〇トリック3Dアートといったオリジナルハッシュタグを設けて投稿キャンペーンを実施すれば、SNSで拡散され、潜在顧客にも届きやすくなります。

まとめ:目的に合ったトリック3Dアート制作で最高の体験を

トリック3Dアートは見る人を楽しませるだけでなく、大きな販促力を発揮する仕掛けでもあります。

会社のブランディングや集客・SNSでの話題づくりはもちろん、イベント・文化祭・店舗内の装飾まで、トリック3Dアートは幅広い層の来場者に特別な体験を提供でき、工夫次第でより多くの来場や情報拡散も期待できます。

株式会社メディックは、トリック3Dアートのスペシャリストです。
企画・デザインの提案から、制作・設置、撤去まで、すべてワンストップで対応いたします。

経験豊富な制作スタッフが、お客様一人ひとりの思いを実現するトリック3Dアートの制作をサポートします。「家族連れからカップルまで幅広く集客したい」「SNSで拡散されるようなデザインにしたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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